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編集長インタビュー
 
 
 
 
二都市モデルで複合型人材を育成 国際間競争に対応
段科慧 上海大学東京校教務主任
8/21/2021 7:54:34 AM  文/本誌記者 王亜囡
 
 

 

一世紀前、有志が激動の上海に続々と集結し、都市と同じ名前の大学――上海大学を設立した。1世紀後、苦難を経て生まれ変わった上海大学は再び東方にそびえ立ち、国際間競争に打ち勝つ複合型人材を育成する、世界に影響力を持つ国家重点総合大学となっている。

2019年春、上海大学は日本に進出し、国際化戦略の重要な一環として、新宿に初の海外分校である上海大学東京校を開校した。この日本国籍の受験生に向けた、中国語での授業を行う総合大学は、設立当初から他の大学とは全く異なるイメージを見せていた。その強みはどこにあるのか、具体的な特色は何か、日本籍学生にとってどんな点が有利なのか。そんな疑問を持って、本誌記者は上海大学東京校の教務主任である段科慧先生を訪ねた。

 

輝かしい歴史から生まれた一流大学

―― 上海大学は、中国教育部が21世紀に向けて中国100の大学に重点的に投資していくとした「211工程」重点大学の一つであり、教育提携の分野で顕著な実績を上げています。上海大学の具体的な状況をお話しいただけますか。

段科慧 輝かしい歴史を持つ上海大学は1922年10月に創立されました。1994年、中国教育部と上海市政府のもと、上海の何カ所かの高等教育機関の特長ある学科を集めて、新しい上海大学が、科学者、教育学者である銭偉長氏の指導のもとで再スタートを切りました。代々の老若の上海人リーダーたちのたゆまぬ努力を経て、上海大学は世界でも一流レベルの学科を設置している大学の一つとなりました。高等教育の世界的評価機関である英国のクアクアレリ・シモンズ(QS)が発表した2021年のQS中国大学ランキングでは16位となっています。中国の大学との比較ではなかなか実感がわかないかもしれませんが、一例として慶應義塾大学が42位、一橋大学が88位だった2016年アジア大学ランキングで、上海大学は69位でした。

上海大学は宝山、延長、嘉定の3つのキャンパスを擁し、総面積は200万平方メートル余りあります。学内には30学部、19のポストドクター科研センター、24の一級博士研究科、2つの二級博士研究科、43の一級修士研究科、1つの二級修士研究科を設置しています。上海大学は「教育部来華留学模範基地」であり、2020年度だけでも、150の国と地域から3000名を超える外国人留学生が学びました。教師陣の実力、ハード面の充実はもちろん、科学研究環境に対する配慮も、上海大学は全て一流大学レベルです。

教育提携は上海大学の特色であり、強みが際立つ教育モデルの一つです。上海大学とオーストラリアのシドニー工科大学が提携した上海大学シドニー工学院、フランスの技術大学グループと提携した上海大学中欧工程技術学院は、どちらも中国教育部と国際教育機構から高い評価を受けている優れたプロジェクトです。上海大学シドニー工学院は国際認証AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)を受けており、世界的なエリート校と肩を並べています。

 

「高価値」な海外分校が理想をかなえる

―― 先生はずっと上海大学東京校の教育と管理を担当なさっており、東京校が一歩一歩発展する様子を見てきたと言えるでしょう。上海大学東京校の設立は日本人の入学希望者と日本社会にとってどんな意味を持つのでしょうか。

段科慧 上海大学の国際化戦略の計画に沿って、2019年春、上海大学の海外分校である東京校が都庁のある新宿からスタートしました。開放的な校風と堅実な方針が、上海大学の東京校に対する最大のサポートであり、卒業生は上海大学発行の卒業証書を取得できます。同時に、上海大学東京校は文部科学省指定の外国大学日本校でもありますので、わが校の卒業証書は日本の有名大学の卒業証書と同じ高い価値を持っています。

上海大学東京校の主要なカリキュラムは全て中国語で授業が行われ、新入生は入学後2か月以内に中国語で授業を普通に受けられるレベルまで到達することができます。カリキュラムには中国語能力向上以外に、中国の歴史と文化を学ぶ選択科目や、数多くの多彩な課外活動も設けられており、学生が中国文化を細かく、全面的に、深く理解できるよう、実際の運用能力を強化できるようサポートしています。

ここでご説明しなくてはならないのは、上海大学東京校は日本人と日本国籍華人を含む中国国籍以外の各国の学生に向けた大学だということです。環境を創造することで、中国の一流大学の正規教育を受けたいという学生一人一人が夢を叶え、人生のステップアップを実現できるようにすることが、上海大学が東京校を設立した初志なのです。

日本国籍の学生が、中国語に精通した複合型人材となって、取引先と良好なコミュニケーションが取れるとなれば、日本での就職活動に有利です。2020年、日本から中国への輸出額は輸出総額の22%を占め、中国は再び日本にとって最大の輸出相手国となりました。日本にとって、中国は重要な貿易パートナーとして、隣国として、その重要性はますます大きくなっています。

それでは具体例をいくつかご紹介しましょう。日本の受験生の一部は受験時、準備不足や家庭の事情などによって専門学校を選択します。しかし、彼らは卒業後に知識が足りないことに気づき、正規の大学教育を受けようと再入学します。上海大学東京校はそういった学生にもセカンドチャンスを提供しています。

代表的な華僑子女の例を挙げましょう。彼女は幼いころ中国で暮らしていたため、中国語の基礎があり、日本の有名大学よりも、上海大学東京校に進学する方がアドバンテージが高く、当校で国際的な一流大学の卒業証書を手にしました。また、HSK(漢語水平考試)を取得していたため、一部の課程を免除され、家庭の経済的負担も大幅に軽減することができました。さらに、多国籍企業の就職戦線において機先を制することができたのです。

また、日本の有名私立大学を卒業して、起業した後に、社会人入学した学生なども在籍しています。彼らは仕事上、中国語と中国文化を学ぶ必要性に迫られ、通いやすく、環境の整った当校に魅力を感じ、学んでいるのです。

 

二都市での学びでチャンスが広がる

―― 上海大学東京校が誇りとする教育の特色は何でしょうか。

段科慧 中国語に精通し、グローバルに活躍できる複合型人材の育成が教育方針の一つになっています。国際的視野とオープンマインドを養い確立することは、上海大学に百年間受け継がれてきた、優れた先輩たちの精神に対する伝承と慰労なのです。

東京と上海の二都市での学習と研鑽、相互補完、多種多様の選択肢が、上海大学東京校の強みです。新入生は入学後、上海大学東京校の全日制教育において、上海大学が特別に派遣した経験豊富な専門家と日本国内で育成した専任の教師による授業を受けることができます。大学が手配した中国企業でのインターンシップにより、実戦力を高めることもできます。

そして、一定の条件を満たせば、上海大学への留学を選択することができます。中国語の成績が良好で2年次に留学を選択すれば、上海大学で3年間の留学生活を送ります。3年次に留学すれば2年間、4年次に留学すれば1年間の留学生活を送ります。上海大学では、学生の興味に応じて、今人気の経済、金融、経営などの専攻へ転籍することもできます。また、上海大学では様々な形の奨学金制度を設けており、条件をクリアすれば、手厚い奨学金を申請でき、安心して学業に専念できます。

上海は有数の国際都市であり、中国の国際経済、金融、貿易、運輸、科学技術イノベーションの中心地でもあります。2020年末現在、世界の767社のグローバル企業が、そして、世界のトップ500社のうちの112社が、地域本部を上海に置いています。上海で学ぶことで、日増しに強まる経済のエネルギーと、グローバルな文化がぶつかり合う溌剌とした魅力を体感することができ、多くのビジネスチャンスと成長の舞台を見出すことができるのです。

もちろん、学生は上海大学東京校で4年間学ぶこともできます。また、日本の有名大学の編入学試験を受け、希望する他の大学に編入学することも可能です。日本の国公立大学や主要私立大学を目指す学生にとって、選択肢の一つになります。

当校の出願資格は以下の通りです。①高卒者。または高校卒業後、中国文化を学びたい、中国に関心のある方。②在日華僑。両親の一方が中国国籍で、かつ両親の一方が以前中国に滞在したことがある方。当校で中国語を学んだ後、上海大学本校に専攻を変えて入学することができます。③大卒者で、一定期間社会人を経験した後、中国での就職を考え、学部入学を希望する方。④専門学校の卒業生も編入学でき、3年間で上海大学を卒業できます。

 

心配は無用、人生の選択は一つではない

―― 卒業生の就職問題は、保護者や学生にとって最大の関心事だと思います。厳しい就職事情の中で、御校の卒業生にはどのような強みがありますか。

段科慧 中国語をはじめとする多言語をマスターし、グローバル環境に容易に溶け込める複合型人材を育成することが上海大学東京校の教育方針です。東京と上海の二都市教育モデルは、日中両国の先進的教育理念と科学知識構造に適合し、現代社会の競争が求める人材育成戦略に合致した優位性を形成しています。

有名大学に入ることは、一つの手段ですが、終着点ではありません。上海大学東京校は卒業生に、より高いスタートライン、より広い視野、より多くの選択肢を提供し、卒業生をグローバル思考とオープンマインドを持つ複合型人材に育て、国際交流が一層活発化、緊密化していく将来において、イニシアチブと積極性を持ち、グローバル企業に歓迎される人材を育成します。上海大学東京校の全ての卒業生は、日中経済協力の架け橋となり、両国文化交流のチャンネルとなり、国際舞台で光り輝くことができるのです。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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