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編集長インタビュー
 
 
 
 
未来を見つめた中日両国の循環型社会の形成に貢献
佐藤 一雄 恵豊商会有限会社代表取締役社長
5/21/2021 9:42:27 AM  文/本誌副編集長 張桐、記者 王亜囡
 
 

 

年々、海外からの観光客は増え、彼らは、日本の至る所で清潔な街並みを目にし、活力に触れて、日本のきれいな空気や住みやすさを感じながら、日本のゴミは一体どこに「隠れて」いるのだろうと不思議に思うのである。先ごろ、われわれは読者のこうした疑問に答えるため、首都圏でトップクラスの業務量を誇る、恵豊商会有限会社を訪ね、佐藤一雄代表取締役社長に、プロの視点から「隠れた」秘密をうかがった。

自らがプラットフォームとなり日本の各界から評価を得る

日本の再生資源分野の成果は、環境保護リサイクルグループにおける、各セクションの一貫した取り組みと切り離すことはできない。恵豊商会有限会社の業務エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県に及び、現在、日本の首都圏で、最も大きな影響力をもつ大手再生資源回収業者である。力強く、勤勉で、堅実な中国の東北生まれの佐藤一雄によって、首都圏の自然環境は守られていると言っても過言ではない。彼の日本社会に対する貢献は、各界から高い評価を得ている。

中日関係の長期的かつ健全で安定した発展のために、良好な大衆基盤を築くことは、現在だけでなく、未来してもプラスになります。2018年、彼は、日本の国会議員と著名な企業家から成る代表団を引率して、故郷の黒竜江省を訪問した。団には日本の青少年の代表も加わり、文化交流によって、両国の民間交流と経済交流を促進した。

佐藤一雄は、民間の一企業家として、大規模訪問団を成功させ、地方都市との堅固なパイプラインを構築し、自らが日本の国会議員のプラットフォームとなった。人々は、彼の事業の業績以外の側面を知ることとなった。

初来日で、熱意と観察眼で成功を掴む

佐藤一雄は日本人を母にもつ。1992年、彼は母親の協力を得て日本へやって来た。当時の中国は改革開放の初期段階であり、日本は「バブル」崩壊前で、経済は疾走状態であった。両国間には、教育、科学技術、管理、公共設備において大きなギャップがあった。

中国国内で建築業に従事し、五百人以上の大規模工場で生産責任者をしていた佐藤一雄は、高い能力を持ちながら、十分に生かすことができていなかった。あの時代、初めて日本に来た多くの人たちと同じく、彼も、生活していくために、仕事をかけ持ちした。ただ、他の人たちと違ったのは、仕事以外のことにも注意を向けていた点だ。

日本には多くの戸建て住宅があり、街中ではよく、解体している家屋や建築中の家屋を目にした。中国国内で働いた経験から、建築業の作業工程に詳しかった彼には、疑問に感じることがあった。日本人は家を解体する際に、粉塵を出さず、騒音もほとんど出さないのはなぜなのか。そして、釘、ガラス、金属パイプ、PVCパイプ、木材……と、細かく分別しているのはなぜなのか。

彼は、そこにビジネスチャンスを見出した。人々は新居に住み替える際、家電製品を新調するケースが多い。日本の厳しいゴミの分別ルールに従い、古い家電製品を勝手に廃棄することはできない。専用のリサイクル券を購入して貼り、所定の場所に運んで回収してもらうことになっている。消費者は出費が嵩む上、粗大ごみを自分で運搬しなくてはならない。女性や高齢者にとっては厄介なことである。隣近所でそんな人を見かけると、佐藤一雄は躊躇することなく手伝った。

まじめで働き者で優しい佐藤一雄は、近所で人気者になった。しばらくして、彼は新たな道を見出した。古い家電製品や古い建材を回収し、分類・分解して使える物だけを残し、完全に機能する機器を後進の農村地域に持ち込むのである。現地の人々は少額の費用で生活を豊かにし、高額の運送費も節約することができる。彼は、これをビジネスとして展開し、事業規模と影響力を次第に拡大していった。そして、2002年、正式に恵豊商会有限会社として登記し、市場を日本の農村から、東南アジアやアフリカへと拡大していった。

中国国内で管理の経験を積んだ故か、人間本位の考え方が早くから根付いていたためか、彼は、一旦仕事を始めると、従業員の安全を第一に考えた。ヘルメット、作業着、専用の解体工具、厳格な作業工程、事の大小を問わず、一つ一つ着実に実行した。殺菌・消毒システム、防火設備も完備した。

日本では、建築物を解体する際、ガラスを大きさで細かく分類し、セメントブロックは砕いて砂礫にし、小さな子どもが踏んでも怪我をしない状態まで、ネットでろ過しなければならない。これらの厳格な基準を、佐藤一雄は守り抜いた。恵豊商会は、ハイレベル、安全第一、社会奉仕の道を、加速しながら、さらに進んだ。

団結して危機を克服し社会に貢献

2008年夏、金融危機が世界を席巻した。資金チェーンのドミノ倒しは再生資源回収業者にも及んだ。当初、買い取りに合意していた企業も、資金調達が困難になり、取り引きを中止せざるを得なくなった。品物はすでに出荷されており、恵豊商会は進退窮まる状態に追い込まれた。中国・四川省の汶川大震災に惜しみなく寄付を行ったばかりの佐藤一雄は、急転直下、自分自身が「危機」に陥るとは予想だにしなかった。

最も苦しい時、佐藤一雄が倒れなかったのは、恵豊商会の従業員の支えがあったからである。彼は義理と人情を大事にし、常に従業員の安全を第一に考え、彼らの利益を会社の収益よりも優先した。従業員たちもやはり彼のような優れたリーダーを失うことを望まなかった。彼らは自発的に行動を起こし、皆で資金を工面し、恵豊商会を危機から救ったのである。

人の力を結集すれば大きな力になる。経営が再び黒字に転じると、佐藤一雄は、どうすれば、自分を助けてくれた人たちに恩返しをし、金融危機の下で苦闘を強いられている華僑や華僑企業の力になれるかを考えるようになった。中国・黒竜江生まれの彼の心には、自分を育んでくれた故郷に対する思いが常にあった。黒竜江出身の在日華僑華人の不安や困難を取り除き、彼らが日本社会に溶け込めるようサポートし、彼らと故郷の仲介役となれるようにと、2017年、日本黒竜江僑商連合会を設立した。

今日、恵豊商会は、日本の首都圏の自然環境を守る堅固な盾となっている。記者が、現在の日本の再生資源回収業界の運営モデルと再利用方法について、他国が学ぶべき点について質問すると、まっすぐな東北男児から、率直な答えが返ってきた。「各国の国情は異なり、生活習慣も異なります。資源回収に関する法規も異なります。日本の形をそのまま適用することはできません」。そして、中国が環境保護にますます力を入れていることを評価し、期待を語った。「指導者が唱える『良好な自然環境は、金銀に匹敵する価値がある』とする『両山理論』によって、中国のグリーンエネルギー産業は急速に発展し、中国独自の革新的な環境保護モデルを形成しています。今後、中日両国が、グリーンエネルギー産業において共有できることは多く、新たな視点から、ウィンウィンのグリーン発展の余地を見出すことができるでしょう」。

佐藤一雄と彼が率いる恵豊商会は、日本社会で豊富な実績を残し、独自の運営方式を確立してきた。清潔で整頓された工場、きちんと整理された倉庫、瀟洒な事務室。その場に身を置かなければ、そこが再生資源回収業者であることは想像もできないであろう。言うまでもなく、恵豊商会の厳格な仕様やスタイルは、シンプルで高効率で現代的な直観的感覚に深く根差している。

「両親の家は物で溢れ、足の踏み場もないほどです」。九十代の両親の前では、会社を切り盛りし、東京のゴミの後始末をする男は、片付けられずにいた。「これまで苦労してきた両親は、ものを捨てられない性分です」と、孝子である一面を見せた。

2020年の中秋節は、中国の建国記念日と重なった。しかし、当時、日本は新型コロナウイルスの感染をコントロールできておらず、感染予防の観点から、予定されていた華僑華人の祝賀イベントは次々と中止された。皆が途方に暮れていた時、佐藤一雄は、広大な工場地を活用し、在日華僑華人のために、盛大な「国慶節・中秋節リモートパーティー」を開催した。

オフラインでは、恵豊商会の広い工場で通気性を確保し、はためく旗の下では笑いがさざめき、在日同胞が一堂に会して祖国の繁栄を祈った。オンラインでは、遠く中国の同胞が、画面を通して日本に居る親せきや友人の近況を知った。人々を勇気づけるこのイベントは、同胞の間で反響を呼び、佐藤一雄を知る人も知らない人も、心からの称賛を惜しまなかった。

取材後記

四半世紀にわたる懸命な努力の末に、佐藤一雄は現在、総面積10000㎡を超える3つの大規模工場を持ち、日本の関東地方をカバーする大手再生資源回収企業の舵を握る。彼の勤勉な大きな手は、経済、環境、社会に利益をもたらし、世界三大都市圏の一つである日本の首都圏の営みを支えている。さらに、その誠実な大きな手は、ふるさとへの熱い思いを支える手でもある。一回一回の義捐活動や一回一回の公益活動では、勇んで道義的責任を担い、思いを込める。取材を終えて、われわれは、その大きな手と固い握手を交わし、深い敬意を表した。

 
  情報元:人民日報海外版日本月刊  
 
 
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